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こちらのPart. 4では、体の開き、テークバックでボールを隠す、力は0〜100を解説していきます。

まだPart.1、Part.2、Part.3をご覧になっていない方は先にコチラをお読みください。

 

 その他ピッチングの前にボールの投げかたや基本的なフォーム等をご覧になっていない方はコチラからどうぞ。

※ 記事の中は右投げを例として解説しているため、左投げの人は足の向きなど逆にならないように注意してごらんください。

 

 

体の開き(肩の開き)について

よく「体を開くな」や「肩の開きが早い」という言葉を耳にします。

確かに体の開きが早いと、ボールが抜けやすくなったり、コントロールが定まりにくくなってしまいます。

しかし筆者は、「体を開くな」という類の言葉をあまり使わない方がいいと思っています。(小学生や中学生の場合!)

なぜなら、ボールを投げるときは遅かれ早かれ開いてしまわないと投げれないわけで、「開くな」と言われると子供たちは無理にでも意識をしてしまい、フォームがバラバラになってしまう可能性が非常に高いからです。

筆者もピッチャーだったのでよく分かるのですが、開かないように意識すると、右投げであれば左肩が内側に入りすぎてしまったり、腕が振れなくなってしまうのです。

ですから子供たちには「グローブを止める」という言い方をしてください。

※ 正しい投げ方を覚える Part.2 の記事で「グローブを止める」ことについて詳しく解説していますので意味の分からない方はご覧になってから続きをお読みください。

体が開いてしまうときは大体、リリースのときにグローブが止まらずに後ろ(背中)の方にいっていたり、足を踏み出したときに膝が割れている可能性があります。

グローブを止めることによって、体の開きも抑えられ、リリースも安定するので、子供たちには普段の練習からグローブを止める位置を固定させるようにしましょう。

体が開いてしまう場合は、指導者の方はグローブを止める位置と、踏み出す足の膝をチェックしてみてください。

 

テークバックでボールを隠す

これもよく言われることの一つですね。

一般的にも、打者からピッチャーを見たとき、テークバック時に腕やボールが見えてはいけないということで、「ボールが隠れるようにテークバックをしなさい」と言われています。

 

本当に隠した方がいいの?

結論から言うと、これは本当に隠した方がいいです。

上のレベルになればテークバック時に腕やボールが見えていると、タイミングが取りやすかったり、変化球の握りなども打者に見えてしまうため隠した方がいいのは事実です。

その他、肩関節の固い子は投げるときに肘が下がってしまいコントロールや球威なども削がれ、最悪は肩や肘の故障に繋がります。

小学生にとってはあまり重要な項目ではないですが、先を見越して直せるなら早めに直しとくに越したことはありません。

 

写真左は現レンジャースのダルビッシュ有選手で右側は阪神タイガースの藤浪選手です。お二人ともテークバック時に打者から腕やボールが見えるタイプですが、おそらく肩などの関節が非常に柔らかいのでしょう。しっかり腕が振れているので問題ないのです。

しかし、小学生はマネするのにはオススメしません。

 

最低でもトップは隠す

上記ではテークバック時の腕やボールを隠した方がいいと述べましたが、一番大事なのはトップの位置を隠すことなんです。

上記の写真でダルビッシュ有選手の写真を掲載しましたが、テークバック時はかなり背中側に腕が入っていて打者から丸見えの状態でした。

しかし、トップの位置は打者から見えないところにきているため、正解なのです。トップの位置とは始動しますよというスタートの位置なので、これが打者に見えてしまうとタイミングがかなり測りやすくなってしまいます。

別記事でも解説していますが、トップの位置の正しいところは頭の後ろです。

頭の後ろにあれば打者からも見えなくなるので、そういう意味でもトップの位置は頭の後ろにもっていくのがいいでしょう。

 

力は0〜100が基本

力は0〜100が基本というのを解説しましょう。

簡単に言うと100の力を出すところはリリースです。

※ リリースのこの瞬間に100の力を出す

リリース以外の、例えばテークバック時などに50とか100とか力が入ってしまえば腕が固まってしまい、リリースのときに100の力で投げられなくなってしまいます。

もう少し突き詰めると、「トップの位置に持ってくるまでは0」というのが理想といえます。

この0〜100という考えで投げている代表的な投手はドジャースの前田健太投手、オリックス・バファローズの金子千尋選手です。

前田健太選手は以前、メディアの取材でこんなことを言っています。

今までどれだけ頑張っても150㎞出なかったのに、「0〜100」というのを掴んでから急激に球が早くなりました。力を抜いて投げても150㎞出るようになった。できるだけ力を抜いて、リリース時に100の力が出せれば必ずいい球がいきます

リリースの瞬間に100の力を出すことは、小学生でもしなければなりません。

リリースでボールを弾くようにスピンを効かせるには100の力がなければ無理なのです。

そして100の力を出すには正しい投球フォームが必要になります。

このブログでもピッチングの基本はたくさん載せてきましたが、これが一通りできるようになると、この「0〜100」という感覚ができるはずなので、正しいフォームを身につけるようにしましょう。

 

最後に

ピッチングというのはただ投げるだけではなく「本当に奥が深い」ものになります。

一つ一つの細かい動作をチェックし、繰り返し練習をこなしてやっと正しいフォームが身につきます。

チームの練習でも足りない場合がほとんどでしょうから、やはり自宅での個人練習が必須になってきます。

そこでチェックしてあげれるのは指導者ではなく、保護者の方です。

ですので、保護者の方も子供たちと一緒に勉強されてみてはいかがでしょうか。

 

次の記事では、ピッチングの極意と故障について解説します。

 

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