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今回は「イチローがバットを投げない理由」についてのお話です。

 

イチロー選手はバットやグローブ、手袋など、全ての道具に深いこだわりを持っており、道具を大切にしているプロ選手として有名な選手の一人ですね。

バットはプロ2年目からずっと同じものを使い続けているのも、理由の一つです。

 

そんなイチロー選手ですが、こだわりのバットに対し、世間にはあまり知られていない大きな決断深い愛情があったのです。

 

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バットを投げない

イチロー選手はフォアボールやデッドボールの際、バットを地面に寝かせてからファーストへ歩き出します。

 

決してバットを投げたり、怒りに任せて道具を投げるようなことはしない選手であることは皆さんもご存知だと思います。

 

 

イチロー選手と言えば道具を大切にする人で有名な選手の一人ですが、皆さんは何故イチロー選手がバットを投げないのか理由をご存知ですか?

 

 

イチロー選手は自分の使うバットを普通のバットケースではなく、ジュラルミン製バットケースに入れ、その中に除湿剤を入れ湿度管理まで徹底しながらグラウンドに持ち込んでいます。

 

もちろん自宅や球場のロッカールームでもバットの湿度や状態を常に気にしているほど、バットに対して深い独自のこだわりをもっています。

 

イチロー選手にとって「相棒」という存在がバットなのです。

 

 

異変

しかし、そんなイチロー選手の相棒というべき存在のバットに異変が起きているのです

 

実はほとんど知られてはいませんが、2015年のシーズンからイチロー選手のバットは「素材」が変更されているのです。

それまでは長年「アオダモ」を素材としたバットを使用してきましたが、2015年からは「ホワイトアッシュ」という素材を用いたバットに変更しています。

 

イチロー選手のようにアベレージヒッターのバットコントロールでバットとボールの接地時間が長いバッターは「アオダモ」が有利であると言われています。

 

 

<ホワイトアッシュ>

  • アオダモより硬い
  • 反発力が高い分 折れやすい
  • メジャーでは主流
  • 近年、日本でも利用者が増えてきた

 

 

 

<アオダモ>

  • 柔らかく、しなりがいい
  • 折れにくい
  • 松井秀喜や落合博満などが愛用していた
  • 以前から日本では大人気

 

 

 

このように、素材が変われば全く別のバットになってしまうため、プロ野球選手にとっては非常に大きな意味を持つことなのです。

 

 

決断

イチロー選手にとって深いこだわりであるハズのバットを、しかも素材という非常に重要な部分を何故変更したのか….

 

 

 

それは、アオダモが無いからなんです。

 

 

 

日本のプロ野球界ではこの「アオダモ」が非常に人気で使用する選手がかなり多かったため、伐採が続き、年々アオダモが減少していったのです。

 

 

ここ10年くらいから植樹活動も徐々に増えてきていますが、苗を植えて、アオダモがバットの素材に成長するまで、なんと70年以上かかります。

 

そのため、供給が全く追いつかず、2014年ごろから完全に品切れ状態になってしまったのです。

 

これまで、イチロー選手のスポンサーであるMIZUNO(ミズノ)は幾度となくバットの素材の変更(ホワイトアッシュやメープル)を提案していたそうです。

※ メープルは社会人野球や一部プロなどで広く使われており、大手量販店でも取り扱いしています。

 

 

バットへの愛情

バットの素材を変えるという非常に大きな決断を受け入れたイチロー選手には、この相棒(バット)への深い愛情がありました。

 

 

以下、イチロー選手 談

 

「このバットを使って野球をしているし、ヒットを打たせてもらっているけれど、このバットができるまでに一体、何本のアオダモが切られているのだろう…

アオダモの木のために ヒットを打つことが恩返しでもあるし、そのために全力プレーをすることが自分の役割だ」

 

 

日本のレジェンドはこれからも野球を、道具を、素材を愛し続け、さらなる記録をつくり野球ファンを楽しませてくれることでしょう。

 

 

イチローの成績

NPB通算成績(9年)

打率.353、本塁打118本、529打点、199盗塁、安打数1278本

 

MLB通算成績(16年)

打率.313、本塁打114本、760打点、508盗塁、安打数3030本

 

通算成績(25年)

打率.324、本塁打232本、1289打点、707盗塁、安打数4038本

 

 

 

以上、「イチローがバットを投げない理由」でした。

 

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