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ボールの握り方を解説します。

野球の練習や試合でも必ず行うのが投げる動作ですね。

キャッチボール、スローイング、ピッチングなど守備面では必ず必要な動作の一つです。

いくら投げ方が良くても、フォームが良くても、体が大きくても、握り方をちゃんとしていなければ、「キレのあるボール」「伸びるボール」は投げられません。

 

 

基本的に、小学生から大人までボールの握り方は同じになり、中指と人差し指を縫い目に掛けて握ります。

そのときの指の形は上からみると「二等辺三角形」のようなかたちにならなければなりません。

中指と人差し指がくっついてもダメですし、離れすぎてもダメですが、どれくらいというのはないので握りやすい握りでいいと思います。

握りの力加減は「ギュッと」強く握るのではなく、卵を持つとき割れないような感じで力を抜いて優しく握るようにしてください。

 

握りについて注意して頂きたいことが2点あります。

 

  • 縫い目のどこに指を掛けるのか
  • 握ったときの親指の位置について

 

以上の2点です。一つずつ解説します。

 

ボールの縫い目に指を掛ける

小学生だろうが、プロ野球選手だろうが、基本の握りは全てボールの縫い目に指を掛けて投げることです。

もちろん試合での守備のときはボールを捕ってから縫い目に掛ける時間はありませんが、キャッチボールのときから意識し、「指先でスピンを掛けて投げる」というイメージができるようになるには日頃から常に練習しなければなりません。

 

縫い目のどこに指を掛けるのか?

ひと昔前(20年くらい前)では、「中指と人差し指の第一関節を縫い目に掛けて投げる」という教え方があったそうです。

今現在でもゴク稀にですが、そういう指導をしている人がおられます。

一つだけ言えることは「これは間違っている」ということです。

 

 ※ ひと昔前の握り方

 

まず、指の第一関節に縫い目を掛けても、実際投げる時には指にはかかりません!

つまり、投げるときに強いスピンをかけることができないんですね。

指に掛けるとは、指先に掛けるということなのです。

握りでいえば、ボールの縫い目の半分〜下を握るのが正しいと言われています。

 

 ※ 正しい握り方

 

「リリース(投げる瞬間)のときに、指を曲げずにほぼボールを握ったままの状態で、指先に力を入れ、弾くようにスピンをかけて投げる」

というのが正しい投げ方になるので、リリースの時いかに指先で弾いてスピンをかけられる様な握りをするかが大事なのです。

 

この握りで投げると軟式球はそこまで負担はきませんが、硬式球になると指先が縫い目に掛かっているのが「文字通り、痛いほど」分かります。

人によってはたった数球でマメができてしまうくらいの負荷が指先に伝わるのです。

 

ピッチャーだけでなく、全ての野手にも必要な握りです。

野手は捕ってからすぐ投げる必要があるため、縫い目を気にしている時間はありませんが、指先に掛けて投げるという点は全く同じです。

肩の弱い選手がノビのある送球や返球ができるのはこの投げ方のためなんです。

 

握った時の親指の位置について

野球ではボールというのは、中指・人差し指・親指の3本で握ります。

そのうち親指だけが下の位置にあり、この指一本でボールを支えているのです。

この親指の位置がズレてしまうと、キレイな回転のボールが投げられません。

とくに少年野球は変化球は禁止ですから、ストレートを投げているつもりでも、スライダー、シュートになってしまい審判に注意されてしまうかもしれません。

上のレベルになれば分かりますが、キレイなストレートが投げられて初めて変化球が効果的になるのです。

カットボールやツーシーム、ワンシームなどの微妙な変化の球種はキレイなストレートがあるからこそ使える球種なのです。

 

握りのとき親指は基本的にボールの中心あたりにこなければなりません。

 

 ※ 正しい例

 

  ※ 間違った例

 

上記のように親指が人差し指よりに寄っていたまま投げると「スライダー」、

中指寄りに握ったまま投げると「シュート」、

になってしまいます。

 

なお、親指はまっすぐ伸ばして握るのではなく、第一関節を少し曲げるとバランスよく握れるので、少し曲げて握るようにしましょう。

 

これもピッチャーだけではなく、全ての野手に共通して言えることです。

例えば、

  • 内野手がゴロを捌いて送球するときにスライダーになってしまう
  • 外野手がバックホームや中継に送球するとき逸れてしまう
  • 捕手が盗塁阻止の送球をするときシュートしてしまう

ということが上げられます。

 

ストレートのショートバウンドなら捕りやすいですが、変化球になってしまうとバウンドが変化してしまうので非常に捕りづらいんです。

そういった意味でも、やはり握りというのは全野球選手に共通して大事なことだと言えると思います。

 

なお、小学生(とくに低学年)の子供たちは、まだ手が小さいためボールを2本(中指、人差し指)で握れない子がほとんどだと思います。

そういう子供たちは、3本(中指、人差し指、薬指)で握って投げさせるとよいでしょう。

指を3本にして、親指を中心に持ってくるか、それでもまだ握れない子供には、

指を3本にして下は親指と小指で支えて投げてもいいです。

するとバランスよく握ることができるので、投げやすくなるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

筆者は小学生〜高校生の色々な子供たちに指導してきましたが、みんな意外に正しいボールの握りを知らない子が非常に多かったです。

指導者や保護者の方は、子供達の指(人差指、中指)の縫い目の位置と、親指の位置をしっかり確認して、指導してあげてください!

握りを変えるだけでノビやキレのあるボールを投げられるようになる子が増えるはずです。

 

握りを覚えたら次は正しい投げ方になります。

投げ方の記事はコチラ➡︎ 正しい投げ方を覚える

 

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