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0-91の大敗北を喫した英心高校から学ぶ『本当の部活動』とは?をご紹介いたします。

皆さんは『0-91』という点数差の野球の試合を聞いたことがありますか?

大昔なら聞いたことがあるかもしれませんが、5回コールドなどのルールがある現代野球において、『91点差』の試合などほとんど聞いたことがないかと思います。

 

Twitterでも、

「あなたのチームは日本で一番応援したくなる野球部だ」

「この悔しさを糧に夏に向けてこれからも応援させていただきます」

「必ず喜べる日はすぐ近くにあると信じています」

といった内容のツイートが後を立たないほど賞賛を受けています。

 

今回は、その聞いたことのないような点差の試合で見られた『部活動の本当のあるべき姿』というものをご紹介していきたいと思います。

 

 

 

0-91の試合概要

※画像は英心高校の監督である「豊田監督」のTwitterより

 

対戦チーム:英心高校 vs 宇治山田商

対戦日時:2017年3月27日

第64回春季東海地区高校野球・三重県大会の南勢地区1次予選で行われ、英心高校が宇治山田商に0-91の5回コールドで敗れました。

宇治山田商は初回に8点、2回に31点、3回に41点、4回に11点を奪い、敗れた英心高校は62被安打17失策でした。

 

なぜ話題になったのか?

そもそも何故この試合が話題になっているのか?

それは、英心高校の監督である「豊田監督」がこの試合結果を27日にTwitterでつぶやいているのです。

これだけの点差をつけられた大敗にもかかわらず、

『選手はダメじゃないです』

と投稿したことにより、多くの話題を呼んでいます。

 

この豊田監督は15年7月にTwitterを開始して以来、野球部の練習や試合の模様を時には写真や動画付きで伝え続けています。

しかし、発信する内容は競技そのものばかりではなく、部員の卒業後の進路が決まるたびに我が子のように喜んで報告し、16年11月23日には「英心高校野球部に入って欲しい」人物として、「野球と人生、どっちも真面目に考える人」など5項目を紹介しています。

16年12月には「高校の友人は一生の友人になります。なぜなら、自分の意思で選んだ場所には同じ志を持った人が集まりやすいからです」と述べており、野球を通じて生徒に何かを学んでもらおうという考えを投稿し続けています。

 

豊田監督は3月28日、J-CASTニュースの取材に応じ、野球部の歴史を明かしました。

2008年に現在の校名に変わった英心高校は、もともと不登校の子供を多く受け入れる学校で、その中には休み時間にキャッチボールをする生徒もいたとのこと。

そこに野球経験のある豊田監督が、週1回程度のクラブ活動でみんなが楽しめるようにと、野球部を2015年5月に創設しました。

男子5人、マネジャーの女子1人から始まり、少しずつ野球に興味のある生徒が入部し、10人まで増え、日本高等学校野球連盟(高野連)への登録申請が通り、対外試合を組み始めます。

バット1本、ボール10球、ヘルメットを相手から借りるというチームで挑んだ7月の最初の試合は、0-26で敗れました。

投手の生徒は「打たれたくない」と嘆き続け、豊田監督は「この日を機に『エースの自覚』が芽生えた気がします。他の部員も高校野球の厳しさを知り、負けん気が出て野球にのめり込んでいきました」と振り返っています。

 

それから約1年半後、0-91で敗れた今回の試合ですが、豊田監督は「そりゃ悔しいですよ。悔しくて悔しくてたまらない。何人も泣きました」としながら、「でも、光栄だなとも思いました」と語っています。

 

「今までは、ピッチャーがストライクに入らず四球が続く試合ばかりでした。すると、相手チームは20〜30点も差がつくと、試合を終わらせようとバントして自らアウトになるんです。でも今回の宇治山田商は県屈指の強豪ですが、フルメンバーで最後の最後まで攻撃の手を緩めませんでした。うちのピッチャーもストライクを入れられるようになりました。これは『終わらせてもらっていた試合』と違い、勝負の中ではっきりとついた91点差だったと思っています。初めてチームとして認められたという感覚でした。

 

そして試合中に起きたこんなシーンも明かしています。

4回の英心の守備の時、ピッチャー返しの打球が投手の腹に直撃し、立ち上がれなくなりました。豊田監督が「交代だな」と告げると、「最後まで投げさせてください」と食い下がってきました。

監督が折れて続投させると、宇治山田商のベンチが立ち上がり、マウンドに再度立ったエースに拍手を送ったといいます。

4回の守備を終えてベンチに戻ると、「最後まで投げさせてくれてありがとうございました」と豊田監督に礼を述べました。この投手は中学まで不登校だった生徒らしいです。

 

豊田監督は「点差がついても全員が最後まで声を出し続けていました。30点取られても『1点ずつ取り返そう』と言い続け、誰も諦めませんでした」と話しています。

そして翌日の練習には部員全員が参加しています。

 

「不登校だった子が、ただ学校に来るようになるだけではダメだと思っています」とした上で「私は野球を通じて心がしっかりと育って欲しい。自分の将来に前向きになり、人間性が形成されていって欲しいです。うちの高校の生徒は体力的にもちょっとひ弱なので、野球で受験勉強のための持久力や忍耐力もつくと考えています」と話しています。

※以上、J-CASTニュースから抜粋

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

英心高校の豊田監督や部員たち、そして宇治山田商の部員など賞賛されるべき行いだった思います。

 

筆者は、忘れ掛けていた『本当の部活』の意味が今更ながら蘇ってきたような感覚を覚えました。

高校野球といえば、甲子園や強豪校などばかりがメディアに取りだたされ、こういった「野球以外の取り組み」がほとんど報道されていません。

野球を通じて心を育む、努力をすることや諦めない心を育成するという本当に素晴らしい監督さんであるなと思います。

これは、高校野球に限らず小学生や中学生にもいえることだと思います。

 

実際に口でチョコチョコは言っているつもりでしたが、本当に子供達に伝えるようにしっかり教育をしていかなければなりませんね。

筆者も指導に携わる身として、改めて考え直さなければならないことだと痛感しております。

 

野球の技術ウンヌンの前に、『リスペクト』『感謝』など、人として立派な大人になってもらいたいという指導を心掛けていかなければなりません。

 

 

是非、この記事を色々な人に知っていただきたいので、シェアや拡散をよろしくお願い致します。

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